見世物小屋
超短文書き散らしブログ
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017. 乱暴(振り / 阿部×水谷)
半分酔っ払いながら書いたら、なかなかアレな感じの精神状態な文に…まぁ、何とか許容範囲ですかね…?
追い詰める様に壁に肩を押し付けた阿部の力が思いのほか強くて、水谷は思わず小さく呻き声を上げた。それが耳に入ったのか、阿部は小さな声で「悪い」と呟くと、少し力を緩める。至近距離にある阿部の瞳の奥に、何処か戸惑った様な色が見えた気がした。遠慮がちに重ねられた唇が次第に熱を帯び噛み付く様な口づけに変わって行く、自分を前に無意識に理性を手放し、溺れて行く彼を受け止めている、その瞬間。その変化を身をもって感じていると、何とも言えない甘い感情が湧いて来るのだ。
それが恋人を優しく扱う事もままならない不器用な男の、精一杯の愛情表現なのだと、知っているから。自分は女の子では無いし、ちょっとくらい酷くされた所で壊れたりなんかしない。むしろ、こんな不器用な男を受け止められる人間など自分しか居ないのではないか…と、そう思うのだ。この男にとっての、唯一無二の相手が自分であると、そう感じられる数少ない瞬間。それは、強烈な独占欲にも似ている。
我慢なんかしなくていい。ぶつけたい熱があるなら、もっと、もっと激しくぶつけてくれて構わない。
肩口に顔を埋めていた阿部の堅い髪に指を通すと、熱を帯びてぎらついた瞳が水谷の瞳を射抜く。この瞳が、どうしようも無く愛しく感じられるのだ。
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