見世物小屋
超短文書き散らしブログ
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012. 時計台で待ち合わせ(エムゼロ / 堤本×影沼)
堤本はC組随一のオシャレ男子(努力型)な気がするなぁという妄想。
ようし時間まであと15分か、何とか影沼より先に着いたな。あいつ几帳面だしぜってー先に来てるんじゃねぇかと思ったけど、どうにか先越せたみてぇだな。やっぱ最初のデートくらいはちょっと先に来て、余裕こいて待ってたいもんよ。『あ、全然待ってねぇし(笑)』とか一度くらいは言ってみてぇもん。あ、つかそういや今日って…でででデートなんだよな、思い出したら何か急に緊張して来た…!あああ大丈夫かな俺、服とか変じゃねぇかな!?1週間も前からあんだけ雑誌見て考えてて、これでスベったらマジでヘコむんだけど。でも言っちゃなんだけど影沼って、あんま服とか興味無さそうなんだよな。夏休みの特訓の時のTシャツとジーパンしか見た事無ぇし。わ、じゃあいつの冬服見んの初めてじゃん、うっわ超楽しみ。つかあいつあんだけ顔綺麗なのに、見た目とか全然どうでもいいってトコあるよな~ホントもったいねぇ。まぁ目立つの嫌いならそれもしゃーないのかね、俺があの外見だったらぜってー調子こいてると思うけど。あの外見だったら………うん、マジで綺麗なんだよな…。今日1日ずっと一緒か………俺、身体もつのかな………。2人っきりで、しかも至近距離とか………自分で誘っといてアレだけど、マジ心臓に悪そう…
「おはよ、堤本」
「うおぅ!?…かかか影沼!?おまっ、無闇に気配を消すなとあれほど…!!」
「あっごめん、驚かすつもりは無かったんだけど。っていうかごめん、待たせちゃって」
「えっ何でそんな謝んの!?だってほら、まだ10分前だし!俺が勝手に無駄に早く来ちまっただけだし!だからお前が謝る必要とか一切無ぇし!」
「そ、そう?ならいいんだけど…」
「お前はいちいち細かい事に気ぃ遣い過ぎなの!分かった!?」
「わ、分かりました…」
「で、でさ…今日って俺に任せるって言ってたけど…」
「うん、堤本の好きな物とかもっと知りたいし」
「ええっ!?…あ、うん、了解…。俺の好きなもんだと服とかアクセとか見る方向になるけど、それでもいいか?」
「いいよ。そういうの自分だけじゃあんまり見ないし、堤本の私服カッコ良いから面白そうだし」
「か、かかかカッコ良い!?マジで!?」
「うん。俺服の事とか全然詳しくないし、凄いと思う」
「い、いや全っ然凄くねぇし!単に雑誌に載ってる奴適当にパクってるっつーかそれっぽく真似してるっつーか、そんな感じだし!」
「そうなんだ?でも”それっぽく”って言うけど、それって”自分に似合う様に工夫してる”っていう事だろ?そういう努力って凄いと思うよ」
「……………」
「え、何?どうしたの?」
「いや…やっべ、何か既に泣きそうなんだけど俺」
「えっ!?何で!?俺何か変な事言っちゃった!?」
「あ、悪ぃそうじゃなくて!………あー何かさ、嬉しいなぁと思って」
「え?」
「いや、だからさ………影沼は凄ぇって言ってんだよ!」
…あーやべぇ、マジやべぇ。マジ心臓に悪い。
俺ホントこいつにだけは、一生勝てる気しねぇわ。
