見世物小屋
超短文書き散らしブログ
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001. 夕立に混じる(鰤 / 弓親)
猟奇死ネタ注意
幾億の刃の様に降り注ぐ雨粒に、全部、全部、突き刺されて押し流されて、そしてむせ返る様な濡れた土の匂いに溶けて消えて行く。目の前に横たわるものがまだヒトの身体であった時に流れ出た赤黒い血液も、こびり付いた泥も何もかもが洗い流されてしまった。今ここにあるものは、目に映るこの真っ白なものは一体何なのだろう。纏っていた黒い衣は水をたっぷりと含んで更にその黒さを増し、血の気を失った青白いそれとの色彩の対比が、時折空を走る閃光を受けてやけに鮮やかに見えていた。まるで始めからこうであった蝋人形の様な”これ”は、一体何なのだろう。本当は誰よりも知っているその正体を否定する為に伸ばしたこの腕も、同じくらいに青白い。
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