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見世物小屋

超短文書き散らしブログ

   

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025. 静かに白く(鰤 / 修兵×弓親)


意外にも、見世物小屋では初の修弓です。
しかも…超絶に甘い!多分、うちの修弓では最高クラスの糖度だと思います。
もう何か、自分で書いておいて正気を疑うレベルです(笑)

特にエロい事は何もありませんが、いわゆる「事後」の話ではあるので、一応その辺ご注意下さいませ。





少しだけ開いた障子の隙間から、薄く差し込む光。


まず最初に思ったのは、『瞼の向こうが明るい』という事。そうして目を閉じたまま、頭の中の霞が徐々に晴れて行くのを感じていた。外は、もう朝になっている。しんと澄んだ透明な空気の中に、時折外から鳥のさえずりだけが聴こえて来て、それ以外世界はまだ動き出してはいないのだと、ぼんやりと思った。

五感が覚醒して来るにつれ、自分のものとは別に、身体を包んでいるもう1つの体温がある事を認識し出す。『あぁそう言えば』とゆるりと目を開ければ、規則正しい寝息を立てて今だ眠り込んでいる彼の姿があった。顔立ちや目立つ大きな傷痕のせいでもあるのか、普段どちらかと言えば鋭い印象を与える事の多い彼が、子供の様に安らかな顔で眠っているのが何となく可笑しくなって、思わずくすりと笑ってしまう。

手を伸ばして、少し硬めの黒髪にそっと触れてみる。熟睡しているのか、彼の規則正しい寝息は乱れる事無く続いていて、そのまま何度か髪を撫でてみても、起きる気配は微塵も感じられない。

何て、無防備なのだろう。過去の敗北の経験が尾を引いていた様で、少し前までは声を掛けただけで、『今日は何をしに来た』とあからさまに警戒していたというのに。人生は何が起こるか分からないというが、それを一番実感として感じたのは、今が初めてかもしれない。まさか、この男とこうして一夜を共にする日がやって来るなど、誰が想像しただろうか。



障子の隙間から差し込む光は、徐々にその白い輝きを増し始めている。
だけど、あと少しだけ。あと、ほんの少しだけでいい。世界が動き出すまでのその間、この温かさの中で微睡んでいたいのだ。
 

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