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見世物小屋

超短文書き散らしブログ

   

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007. 神(Dグレ / バク×フォー)








仮に唯一絶対的に信仰している存在を神と呼ぶなら、あたしの神は…あいつなのかもしれない。アジア支部の”守り神”であるあたしにそんな存在が居るなんて変な話かもしれないけど、あたしをそう呼んで信じてくれている支部のみんなと同じ様に、あたしが絶対的に信じているのは、戦闘で大怪我を負ったあたしを抱きしめて『護れなくてすまない』…と、そう言って涙を流したあいつだ。

”神様”にそんな事を言う馬鹿なんて、この世であいつくらいのものだろう。今まで誰1人として、あたしにそんな事を言った主など居なかった。あたしは当然いつだって護る側の存在で、決して護られる側では無かったからだ。それがあたしの存在意義であり、そもそもの生み出された理由なのだから。

それなのに、あたしよりもずっと脆い生身の身体を危険に晒してまで、あたしを必死で護ろうとする馬鹿な男。いくらただ1人の”力”の使い手だからと言っても、所詮は人間なのだ。あたしの様な再生能力も無いのだから、前に出て来るなといつも言っているのに。あいつが生きていてくれさえすればあたしはどうなっても構わないのだけど、あいつはきっと全く逆の事を言うのだろう。『お前が無事なら僕はどうなっても構わない』…などと。

作り物とはいえ、一応名目上は神様であるあたしに向かってそんな事を言うなんて、何て馬鹿で、傲慢な男。だけど、そんな馬鹿な男だからこそ、きっとあいつは特別なのだ。あいつが居るから、あたしは戦える。立ち向かって行ける。紛い物の命でも、懸ける事が出来る。”人間”を創ったのが神様って奴なら、やっぱりあいつはあたしの神様なのだ。あたしにこの人間の様な”感情”をくれたのは、あいつだから。


 

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